コロナを恐れる理由

 ニュースはもちろんですが、SNSでもご近所さんとの会話でも、新型コロナウィルスの話題は避けて通れないこの数日。さて、今ほど平日としては数日ぶりに長野駅まで行ってみました。駅前はそれなりに人はいれど、やはりいつもより断然静か。駅前のスタバも、駅ビルの無印良品も、中央通りを歩く人も、ドラッグストアも、みんな早く帰ろう…というような、いそいそした雰囲気に映る。通りから見える個人店にはお客の姿はみえない。

 あぁ、東日本大震災の時もこうだったな。通りにはほとんど人がいなくって、でもスーパーに行くとみんな水のペットボトルをカゴに積んでレジに並んでいる。今回は水がマスクになり、除菌剤になり。つまり今回のコロナは経済的にはそのくらいの重みのある話なんだな、と。

 私は専門的な知識はゼロだし、そもそも私がここで自分の意見を発することはどうでもいい話だとは思うから言うけれど、新型コロナウィルス予防と普段の風邪予防、何か違うことはあるのだろうか。風邪の流行る季節は一層手洗いうがいの回数が増えるし、熱っぽかったら外出は控える。人混みに出る時はマスクをする。そのくらいのものではないかと。

 長野県長野市にある1166バックパッカーズでは2月こそそれなりに忙しい日々を送っていたけれど、今週あたりから不穏な空気となってきました。不穏な、です。

 もともと直前予約が多い期間(先日も当日予約で9人入った) ゆえ、閉めてしまうわけにもいかない。というか、なんだかんだで直近で予約がゼロの日はほとんどない。毎日ポツポツ入っている。そのポツポツの人から取り消しの連絡があったと思えば、また新規ですぐに予約が入るもんだから、どっちに転ぶのかが見えない。もしこのまま閑散期になってしまうと、最低でも日に3名以上の宿泊がないとその日の人件費すらまかなえない。正直な話、日に1名、2名のようにポツポツ予約だと、やればやるほど赤字になるということだ。

 とはいえ、うちなんかはアルバイト3名のみ。打撃を受けている中小企業のことを考えると怖い。もしかしたらコロナの最大の脅威はここにあるのではないかと思うくらい。

 さて、いろいろと書いたけれど、これは完全に宿側の勝手な話。今時期に外出は控えたいという気持ちもあるだろうし、それはそれで仕方のないこと。だって、風邪ひとつとっても、用心深さや対応は人それぞれに違うから。ただなんとなく違和感を覚えながらもその不穏な空気に流されているだけであれば、少し立ち止まっていみてもらいたいな、と。そして今は外出を控えている方々も、ことが落ち着いたらぜひ、旅に出てほしいな、という話でした。

 (ちなみに1166バックパッカーズでは掃除の最後に手に触れやすいところは除菌スプレイ、チェックイン時には先に手洗いうがいをお願いし、館内のタオル・手ぬぐいはペーパーものに変更。ゲストの手に届くところに除菌シートやスプレイを常備するようにしました。もともと食事の提供がないので、そこに関しては少しは安心材料になるかと思います。)

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