「割引でお客さんを振り回さない」

割引に関して考えること。ご存知Go To トラベルキャンペーンで今の所、東京は除外されている(そろそろ除外が解除されそうな気配もありますが)。ということで、1166バックパッカーズでは、東京など除外地域の方優先で長野市の「推し店プラチナチケット」を利用してもらっている。こっちは3000円で5000円分のチケットが購入できるというもの。利用期限は12/31まで。前年の売上(だったか)で販売できる冊数が決まってきて、1166バックパッカーズでは100冊が配分された。

通常であれば、延べ宿泊者数は1ヶ月で300人を超える月もある。コロナ禍中は入り込みが予測できないけれど、それでもこの100冊しかない推し店チケットを誰にどのように販売するか考える。

先に述べたように、まずは東京などGo To トラベル除外地域の人優先に(先月は米軍の方にも使ってもらった)しよう。次に、ひとりで何冊まで購入できるか。例えばおひとりで何冊も購入して、オリジナル商品に使う!なんていうのも我々にとっては入ってくる金額は同じだし、オリジナル商品に興味を持ってもらい嬉しいんだけれども、100冊しかないチケットがすぐに売り切れてしまう(かもしれない)。

余談だけれども、しょっちゅういく近隣のスーパーでは200冊販売したはずだけれども、いったいいつ販売したの?と思った。偶然問い合わせている近所に住んでいそうな奥さんとお店の人の会話を耳にしたけれど、お店の人も「さぁ、いつ販売したのかわかりません〜」とはぐらかしているように見えた。なんだかモヤモヤするなぁ、っていち消費者として感じた。一方で、「抽選」とする店があったり、「予約受付」をする店があったり。こっちの方が透明性があるな、って。

購入できる冊数に関しては悩んだ末、「一人1滞在1冊」、とさせていただいた。相部屋が3000円(平日)なので、2000円分がそっくりそのまま余剰。これを延泊の足しにする人もいたり、オリジナル商品を買ったり、洗濯やレンタサイクルなどに使うひとも。

書いては消して書いては消してしていて、文字で表現するのが難しいなと思うんだけれども、「お得に泊まっちゃったよ!」という嬉しい感覚を1冊に込めて、それを多くの人で少しずつ分かち合えればいいのでは、と。お客さんが「私は2泊するから割合で考えたら1泊の人よりお得になるべきよね!だから2冊!」という感覚を持つとすればそれは「ラッキー」の域を超えていて、「割引ありき」になってしまう。幸い、1166バックパッカーズでは今の所そういう方は来られてなくって、みなさん「ラッキー!」という平和な感じでニコニコと購入してくださる。優しい。

ただ悩ましいのは、この推し店が始まってからなんども泊まりに来てくれている人もいる。1週間宿泊の場合は?これも例外なく1冊?こうなってくると難しい。正直なところ、一時的な割引ゆえに、こちらもこういうレアケースまでルール立ててなかった。そういう場合はひとつひとつ納得のゆく形で解決をしてゆきたい。

ひとつ前の投稿でも書いたけれど、「セール」「割引」という言葉は、感覚を麻痺させる。脳みその深いところで思考せずに、焦らせてすぐの購買に結びつけようという節があるように思う。自分はそういう売り方はしたくない。こういう時期だからこそ、早い者勝ち的な「今こないとお得なチケット無くなるよ!」という案内はしたくない。「大丈夫。使用期限の12月いっぱいまで、いつ来てもありますよ」という状況を目指したい(実際、最後の方はコントロールが難しくなってはきそうだけれど)。「今はまだ行けないけれど、落ち着いたら…」と思ってくれているひとたちにも均等に割引で生まれる「ラッキー!」な気持ちを配分したいよなって。

ちなみにGo To トラベルの東京除外が解除されたら、推し店チケットはどう販売しようか。予約制?3連泊以上の人とか?そろそろ答えを出しておかないとですね。

飯室でした

https://1166bp.com/

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