どんな景色をみていますか
最近ツイッターで兵庫県の海辺のゲストハウスの主人が何気なく投稿したであろう日常の景色に目に止まった。我が子の後ろに写るのは海。あぁ、こういう景色のなかで生活されているのか、とその写真のフレームに収まりきらなかた景色を想像する。
その人のことを知っていても(よく知らなければなおさらのこと)、その人の目に写る日々の日常というのは場所が違えば違うほどにほとんどと言っていいほどにわからない。長野市からもこんなに綺麗に山が見えることは伝えないと伝わらないだろうし、これだけ近いところに庶民の寺・善光寺さんがあることが生活にどう影響しているのか、伝えようと努力しない限り、伝わらないわけだ。
新型コロナウィルスが毎日の話題にのぼるようになって2ヶ月ほどが経とうとしている。初めは「なんだか中国が…」と言っていたけれど、気づけば全世界の経済がコロナによって止まっていると言っても良さそうな最近。国内旅行の自粛に止まらず、1166バックパッカーズのメイン客層のひとつでもあるヨーロッパからのインバウンドにも急ブレーキがかかり、この先どうなるか見えない。これが今私の見ている世界。おそらくだけれど、観光客やインバウンドの海外勢を相手に商売をしているところは、大きな痛手を負っていると思う。加えて夜のお酒を出す店。自粛ムードのなかで友達やら会社の人との飲み会はなかなか開催されないだろう。一方で、「こんな自粛ムードだけどランチくらいは」と、個人や夫婦など最小単位で食事やお茶には出ているのかもしれない。
首都圏の会社員の方々はどうなんだろう。やれテレワークだ、満員電車がどうのこうのとニュースなどでちらりと耳にはするけれど、実際はテレワークとなったひとはどのくらいいるんだろう。満員電車は今も満員なんだろうか。このコロナ騒動のなかでどういう景色を見て、何を不安に思い、何を考えて日々を過ごしているんだろう。
1166バックパッカーズは3月1週目は例年の半分以下の入り込み。一方で2週目はなぜか去年より数字がよかった。3週目、4週目はおそらくまたがぐんと下がって来そう。4月前半はもともとインバウンドが支えていたので、そこも大きく下がって来そう。いつも来てくださる首都圏の会社員の方たちに「落ち着いたらぜひ泊まりにきてください〜!」と言っていい状況なのか、それともみんな「それどころではない」状況なのか。もう春は来ているのにね。
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