「こうあるべき」なのか

 宿を初めて10年の節目の年、今年は原点回帰して、もう一度しっかり種まきをしたいと思っている。この10年、自分からしたら連続している毎日の営業なので、もちろん時々で少々の変化はあるけれどあまり大きく変わらず、いつもと同じように営業しているつもり。それでも、ふと、日々を切り離して考えてみると変わったところも多いのかもしれない。内的要因もあり、外的要因もあり。変わるべきこともあり、変わらない方がいいこともあり。変わるのを恐れていては続けられないと思う一方で、変わらない部分はしっかりと大切にしてゆきたい。そこの見定めをきちんと考えるのが今年。

 前の投稿でも書いたけれど、自分が「こうあるべき」「これは無理」だと思っていた部分を柔軟に考え直す。まずは物販のこと。"宿に来てもらうのが重要"と思い、オリジナル商品の通販は赤虚気的には考えてこなかった。「長野に来て買ってもらいたい」、と。でも考え方を変えた。長野になかなか来てもらえない人にも1166バックパッカーズを感じてもらいたい。そして、オリジナル商品は、1166バックパッカーズとつながりのある店舗や人を介して1166バックパッカーズを知ってもらうツールになる。いわばショップカード替わりだ。だから今年は通販や委託販売もやってみようと思う。

 同時に宿の物販のコーナーも心機一転します。あまり動きのないものは一旦終了させてもらい、本当にゲストが必要としているものを考えよう、と。自分のところが委託販売をするときに、商品を卸す店舗にはきちんとうちを紹介してもらいたい。それと同じ気持ちで、きちんと自分が勧めたい、紹介できるものを。いや、もちろん今もそこを考えて取り扱ってはいるんだけれど、動きがないものはやはりゲストのニーズにあっていないのかもしれないので。

やりたいことリストを書き出すとどんどん出てくる。一緒に巻き込まれてくれるアルバイトスタッフ1名、引き続き募集中です。

1166 バックパッカーズ

素泊まり・相部屋・1泊からお泊まりいただけるゲストハウスです。ひとつだけ個室もあります。

「夜中通して飲むぞー!」というような宿ではないような気がします。かといって交流のない空気の停滞した宿でもないと思っています。慌ただしい日常から離れ、自分自身と対話をしたり、ゆっくり読書を楽しんだり、気の合う人とおしゃべりをしたり。新しい世界が気になりだした皆さまの隣で、同じ景色を見させていただきながら、必要とあらばときにそっと背中を押せるような宿でありたいと思っています。スタッフ一同、皆様とお会いできる日を楽しみにしております。

1166backpackers

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