『ひとり旅に戻る』

3連休のなか日が明けた朝。前夜泊まってくださったのは個室2室にドミ1名(つまり、結果ドミも個室扱いになったわけですが)。みなさん県民割のご利用でした。嬉しいことに独身時代にひとり旅で泊まりに来てくれてた女性が結婚し、お子さん連れで泊まりに来てくれました。

実際、小さなお子さん連れでのゲストハウス宿泊は良い面あり、難しい面あり。例えば、スタッフも常駐しているので子供をちょっとスタッフに預けている間に自分の事ができたり、キッチンも使えるので出来合いのものを買ってきて食べるっていうのもやりやすい。子供が寝たあとにラウンジで大人同士の会話を楽しんだりできます。一方で、食事や温泉を楽しむというのにはちょっと向いていないよね。

だからそういうなかで、お子さん連れの宿泊先に選んでいただいたことがありがたいし、嬉しい。

自分はというと1166バックパッカーズを始めた時は、自分は独身30才。その後気づけば結婚して、出産して40才。ひとり旅だったのが家族と一緒の旅行になりました。母娘ふたり旅だとゲストハウスをよく使います。旦那も含めた3人旅や、両親も一緒に〜となるとやはり温泉旅館が泊まりやすい。ひとり旅の、相部屋の、ゲストハウス・ホステルでの旅を考えると、今でもわくわくするんですけれど、それは少しお預けです。

20代のころ、海外で田舎のホステルに泊まったときのこと。スキニーなパンツを履いて、グレイの長い髪をきゅっと一つに結ったカッコいい女性とホステルのキッチンで出会いました。日本人の様な顔立ちだけれども、服装や雰囲気はどことなく日本人ではないような。声をかけてみると、日本に住んでいたけれど2人のお子さんが独立して手を離れたからひとりで長く旅してるのよ、と教えてくださりました。その時はまだまだ未知の世界だったけれど、私も子供が独立するころにまた一人旅に出るようになるんだろうな、なんて。

オチもなく徒然なるままに書いちゃいました。

飯室でした

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写真のこと。懐かしい本を開ける。宿を始める半年くらい前に発刊された『長野 門前暮らしのすすめ』。その後に移住してここに住み暮らすことになって、10年。変わった場所、変わらない場所がある。

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