アフターコロナの不安

 昨日、フェイスブックのコメントでよく泊まりに来てくださる方が、「ぜひオンラインストアで宿泊回数券を売ってください。」とおっしゃってくれました。このコロナ禍のなかで、今まで泊まってくださったお客様中心に、同じように声をかけてくださるかたが多々。日本だけでなく、海外からも。すごいことだ思いません?お客様が一宿の経営状態に一緒に頭を悩ませてくださるなんて。コロナのおかげというと語弊がありますが、オンラインストアも含めて、こうして今まで泊まってくださったお客様が根っこを支えてくださっているのを改めて実感しています。この支えは経済的にもですが、精神的にも。本当に感謝しかありません。また加えていうと、個々のお客様に愛してもらえる宿として日々現場を支えてくれているスタッフにも、宿に顔を出してくださる近所の方にも、泊まりにはいけないけれど「SNS見てます!」なんてメッセージをくださるかたにも、心から感謝。

 話ははじめに戻ります。宿泊回数券のことを提案していただけど自分のなかで「よし、やろう!」という気持ちにはなれず。フェイスブックでコメントをくださった方に返信をするなかで、自分の頭のなかが整理されたので、ここに書いてみます。

<休館中の主な支出>

・家賃

・電気代

・水道代

・ガス代

・通信費(固定電話、インターネット、携帯、ワイマックス)

・少しばかりの消耗品

・ソフトウェア代(イラレ、MF会計など)

・給与賃金(4月支払いは3月勤務分ゆえに通常の金額、5月支払いは休業補償として6割。今の話では、その6割のうちの9割を国が負担してくれる?)。

こんな感じ。収入としては今月はカード決済や後振りなどで遅れて入金される宿泊代が少し。そしてオンラインストアでの売り上げ。来月はオンラインストアの収入のみになる。

 大変ですね…と思われるかもしれませんね。ただ、宿主としては、人件費をかなり抑え込め、家賃以外の固定費は下がるので(赤字は赤字ですが)収支がコンパクトになった感じ。

 それよりも私が怖いと思っているのは、いざ「コロナが終息しました」、となったとき。これだけ世界を脅かせている事態ですから、海外からの旅人含みアクセル全開の状態に戻るまでは半年〜1年かかると思っています。極論、1日のゲストが2〜3人、なんていう平日も絶対的に多くなると思っています。ひとりで営業していればあまり考えなくとも乗り切れそうですが、うちの場合は子育てしながらなので、スタッフに大部分を任せています。「宿を開けてる = たとえゲストが1名でも人件費はフルフルに発生」します。夏のエアコンだってゲストが1人でもかけます。ということで、おそらく、営業を再スタートすれば、収入はたいして上がらずに、でも経費は休館中の4〜5倍くらいかかりそう。そういう時期が一番キャッシュに枯渇しそうなんですよね。だからうちの場合は今、前売り券を発行するのは危険だと思っていて。

 ただ、各宿で状況は違うと思うんです。日本人率の高低や、エリアや、今現在のキャッシュの量や、人を雇っているか、バー営業などその他のキャッシュポイントがあるかなどなど。

 言えるのは、各宿、迷いながら、揺れながら、それでもみんな精一杯考えて、手を打っていて。1166バックパッカーズも含めて、コロナ終息後もそういう宿がたち続けてゆければいいな、と思っています。

 あ、ちなみにですが、前売り券ではなくって「ギフト券」みたいなのはやりたいな、って思っています。友達や家族なんかに旅行のプレゼント、という感じで。どうですかね?

https://1166bp.base.ec/

]]>

1件のコメント

コメントは受け付けていません。