オンラインショップ初月の動き

 オンラインショップが稼働しだしてから1ヶ月が経ちました。大急ぎで作って、運用を始めたもので、初回は納品書を同封し忘れたり、ネット上で「発送完了」をポチり、その後にお客様へメールをお送りするというシステムもやりながら理解してゆきました。

 オンラインショップに慣れたかたも多々いらっしゃるとは思いますが、周辺の小規模宿業の方はこれから運用を…という方もいらっしゃりそうですので、1ヶ月運用をしてみての感想を書いてみようと思います。

 まず「BASE」というサイトを利用しています。ポチポチっとデザインを選択して、商品紹介の文言を入れて、送料を設定して。小一時間でできました。取り扱いは現状、手ぬぐい6種、御朱印帳2種、そしてマスキングテープ、書籍、レトルトのスープといった感じで、比較的薄っぺらくなるものをメインに持ってきています。送料に関しては当初手探りでした。スマートレター、レターパック、クリックポスト、選択肢が多いだけにどういう設定にしていいのか…。今はクリックポスト(一律188円、4月からは198円)に統一しています。うちの取り扱いラインナップからしたら、これが妥当なようです。

 購入してくださる方の多くは、最近はちょっとご無沙汰のお客様たち。「子育て時期に入ってなかなか行けないけれどSNS見ています!」だとか「あのあと長野のひとと結婚して実家があるから泊まりに行けないけど…」なんて暖かいメッセージをいただいたり。

 売れ筋としてはやはり手ぬぐい。送料188円で複数枚購入できるため、2枚、3枚、4枚とまとめ買いの方もいらっしゃいます。そして2016年に学芸出版さんから共著で出させていただいた書籍『まちのゲストハウス考』もときどき旅立ってゆきます。逆にあまり動きがないのがマスキングテープやポタージュスープ。食品を取り扱った方がリピートしやすいかなと思っていたのですが、1166バックパッカーズ感がだし切れていないのと、紹介文など発信内容を見直す必要があるのかもしれません。

 まだまだ発送作業が忙しくなるほどの注文があるわけではないので、基本的にはスタッフにはまかせず私が対応しています。というのも、発送作業でのお客様とのやりとりがとても楽しい。ひとつひとつ一筆書き、商品に加えて初回特典の未来地図を同封し、宿のオリジナルマスキングテープで封をする。ポストに投函した後は前述したようにお客様からいただいたメッセージに返信を。書籍をご購入いただいたかたにはこのように返信しました。

 『まちのゲストハウス考』は京都の学芸出版さんからお声掛けいただき、2016年に共著で出させていただきました。出版後はオリンピックを目前にした全国的なデフレや(延期になりましたが…)、2019年秋の台風19号、そして暖冬による雪不足、追い打ちをかけるように新型肺炎と、観光業・宿泊業も大きな変化の渦中にいます。志半ばで事業に終止符を打たざるを得ない同業者も出てきてはいますが、こういう困難な状況のなかなんとしても立ち続けるという強い意思やサービスの内容に柔軟性を持って取り組んでいる小さな宿が全国にたくさんあります。『まちのゲストハウス考』はもちろん新型肺炎の前に書いたものですが、小さな宿の奮闘ぶりに大きく触れておりますので、楽しんでお読みいただければ幸いです。

こうしてテンプレでなくひとつずつメッセージを打ってゆくなかで自分の心が安定する部分があります。困難な状況下でもこうして応援してくださっているお客様がいること。そうだ、私はこういうことを大切にして宿をやっているのだ、と。

 今、海外のリピータゲストから「海外発送はまだ?」と聞かれています。そうですよね、きっとそこに需要はありそう。課題は送料。EMSだと高くつくし、SAL便だとちょっと不安が残るか。早急に考えたいと思います。

https://1166bp.base.ec/

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