大と小、群と孤
スタッフのすーさんが、個人のSNSのアカウントで
"「すごい人がたくさんいるコミュニティ」はとても学びになるけど、一方で「周りに比べて何もできない自分」に焦点が当たってしまい逆に殻に閉じこもってしまう層が一定数出てくる(何より僕自身がそれで苦しんできた)。"
と書いていた。
それを読み、私は
"それあるかもだな。大きな会社で働くのと、小さな店をやるのと。そういうのにも近しい考えかも。(両者にはそれぞれの楽しみがあるというのは前提として。)"
と思った。そしたら、京都の宿屋のご主人が
"旅、旅先でもそうですよね。旅は意思決定の連続なので。グループで旅したりグループになって旅したりするのと一人で旅を続けるのと。"
と。
この話題、けっこう深いなって。
(それぞれに勝手に再投稿してすみません。パブリックなアカウントで書いているので大丈夫かしら…と思いつつ)
最近は減ったけれども、一時期、1166バックパッカーズでは中学生や高校生、短大生の職業体験を受け入れたことがあった。短大生が職業体験にきた際に、「やっぱり大企業、福利厚生ですよね」と。私は少し違和感を覚えた。いや、福利厚生は大事だろうし、それはいいんだけれど、そこが第一ではないよな、と。
大きな企業で働いたことはないけれど、大きな会社で学べることや、規模感があるからやれることはたくさんあるだろうけれど、一方で自分がどんなに頑張っても事業が傾くことはあるだろうし、逆に自分がどれだけ手を抜いても会社はちゃんと存続してゆくかもしれない。そこで自分として最高のパフォーマンスでやっていくにはなかなか精神的に強くないといけないだろうな、と。一方でうちのような小さな店舗では、手を抜けばあっという間に数字に現れるし、逆に自分自身がこの仕事に誇りを持って楽しく、丁寧にやってゆけばきちんと結果はついてくると思っていて。こっちにはこっちの楽しさがあり、強さが必要とされる。
旅でもそうだ。グループ旅行にはそこにしかない楽しさがあり、一方で他人に合わせる必要やついていけない瞬間を飲み込む必要がある(ときもある)。ひとり旅にはそれはない。楽しさも悲しさも元を正せば自分の選択に起因する。
どっちが良い悪いの話ではなく、それぞれに違った楽しみ方や強さ、学びが存在すると思う。ただ、人生において、「群れから出たところにはまた違った世界がある」ということは知っておいて損はないよな、と。
飯室でした
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