闇雲に怖がらない

 暗いニュースが続く。うちにはテレビはないので、比較的情報流入をコントロールできるので精神的に落ちてはいないんだけれども、それでもSNSなどで匿名で誰かを批判する声を見かけると疲れる。そんななか、飯室の実兄のいいむろなおき @mime1166 (自称「関西生まれのおフランス育ち」なマイム俳優。 マイム、パントマイムに限らず身体表現を使ったステージの振付けや演出などいろいろやっています。 ノンバーバルパフォーマンス「ギア」にマイムパートとして出演中。

がこうツイートしていた。

 

「みんな我慢しているんだから、あなたも我慢するべき」と言う風潮 さらには「私は我慢しているのに誰かが我慢していない!」と言う空気が日本中に蔓延している気がする それぞれが抱えているダメージや実質的な不利益はそれぞれ違う 膝を擦り剥いたくらいの怪我もあれば致命傷の人もいる。僕らはもっと他者の幸せや良き事を一緒に喜び、他者の悲しみや苦しみに寄り添える人間だったんじゃないのかな 本当の意味でこの状況を乗り切るには闇雲に見えないものをただ怖がったり、意見の違う人を叩くことじゃないと思う 正しい知識と情報、そして冷静さ 人のチカラを信じたい

あぁ、そうなんです。これにほんと集約されている。

 1166バックパッカーズでは日々どんな感じかと言うと、この10日間くらいが目に見えてゲストが少ない。直近1週間を昨対してみたところ、稼働としては50パーセント減。例えば昨夜は3人しか泊まっていなかった。ドミの価格が3000円ゆえに、売り上げとしては9000円。ちなみに1日のアルバイトスタッフへの人件費はこれを上回る。つまり完全な赤字である。今夜は6人の予定。人件費はクリアできるが、家賃・消耗品・水光熱費・暖房・その他もろもろを考えると赤字。コロナ関係なく、そもそもは1日に9名入れば安堵というところに、だ。

 2010年に1166バックパッカーズを始めた。開業して半年立たないころに東日本大震災、栄村の地震が立て続けに起こった。あの頃は人を雇っていなかったというのも大きいんだけれども、そこで、世の中の流れで短期的に人が動かないことがあるというのを経験した。同様に、踏ん張ったらいつか光が見えることも経験している。だから「今何をしておくと、光がさしたときに動きやすいか」を考えることにする。(ちなみに東日本大震災のときは当時主流だった海外からのゲストがちゃんと戻ったのは翌春だった。リバウンドというのか、予想以上の戻りでとても忙しい春だった。)

 今、何をしておくか。ひとつは少しでも経費を下げること。人件費、通信費、リネン、予約サイトの手数料その辺りを落としたい。もうひとつは売り上げを作る。宿泊が難しいかと思い、通販サイトを立ち上げた。オリジナル商品として作っている手ぬぐい、マスキングテープ、御朱印帳。そして共著で出版した書籍が今のところ並んでいるが、もう少し増やしたい。ここで宿泊券を販売するというのもアリか。

 闇はきっとあける。

https://1166bp.base.ec/

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