老舗銭湯へゆこう

 長野県といえば温泉。全国でも北海道に次いで温泉地が多い県だ。1166バックパッカーズにも温泉目当ての旅人が来ることも多い。宿から徒歩15分のところにある天然温泉 うるおい館は私のフェイバリット温泉でもある。

 一方で、もうひとつ激推ししているのが、創業100年を超える老舗銭湯の亀の湯。こちらは宿から徒歩5分。外観は白い洋館。入り口は男女が分かれており、神田川よろしく、洗い髪が芯まで冷えて小さな石鹸がカタカタなってしまう系なので、ご夫婦などで行く際は「先に宿戻ってるねー」と事前に伝え合うのがベター。

 入ると番台にはおばあちゃん。400円払って中へ(前は320円だった)。前回お邪魔した際は、脱衣所でタオルだけ巻いたおばあちゃまが窓をすこーし開けて、プカ〜っとタバコを呑んでられた。洗い場に入ると壁に富士山(余談だが、数年前まではクジラだったと記憶。クジラって珍しいなぁと思っていたのに、塗り替えの際に富士山になって、ちょっとだけ残念)。中央に浴槽2箇所。お湯は熱め。囲むようにカランがある。湯は熱めだが、冬場の洗い場はけっこう冷える。なので、湯の熱さがちょうどいい。利用者はお歳を召した近所の方(おそらくみなさん常連さん)が多いので、我々が行くと十中八九話しかけられる。ときにはおばあちゃんの背中を流すことも。地下にはサウナもある。洗い場からサウナの入り口が丸見えで、なんとも言えない絵。初めて亀の湯にお邪魔してからかれこれ10年ほど経つが、未だにサウナデビューできていない。

 湯から出たら髪を乾かすわけだが、ドライヤーは20円で稼動するタイプだったと思う。レトロドライヤーで乾かすもよし、ささっと歩いて宿に帰ってくるもよし。

 ということで、お泊まりの際はぜひ、徒歩5分足らずの亀の湯も訪ねてみてください。

 余談ですが、亀の湯の入り口下には鐘鋳川(かないがわ)という川が流れています。長野市に住んでいると、この鐘鋳川の話はしょっちゅう会話に出てきます。少しずつ私もこの川について聞いたり、調べたり、学んだりしているのですが、まだまだ知らないことが多いので、その話はまたいつか。

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